アストラル・プロジェクションという行為
まず、行ったのは意識の喪失。
私の意識は、ずっとずうっと深い領域へと降りていく。そこは暗黒でもあり、無でもある。
私の身体と魂を繋いでいる魔法の糸が切れない限り、私はこの世界、宇宙のどこまでも縦横無尽に歩き回り、テレポートすることができる。
昨日、テレビでやってた幽体離脱の方法。まさか、本当にできるだなんて、思ってもなかった。
これは夢? ううん、まさか。私は今、自分の身体を部屋の天井から見下ろしているのだから。
魔法の糸を垂らして。
この糸がもしも切れてしまったら、私は死んでしまうのだろうか。
そもそも、幽体離脱は死の体験なのだろうか。
もしもそうなのだとしたら。
私は喜びを感じていた。
なるほど!これが死だったのか!
9/20/2023, 9:50:55 PM