能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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【また明日】
「バイバイ。また明日。」友達とのお別れの言葉。学校の下校中、いつも一緒に帰る親友がいた。私はアリス・マーガトロイド。小学1年生のときに日本に引っ越してきた。そして、時間が流れる中、中学生のときに私と意気投合した人がいた。それが彼女。霧雨魔理沙である。
魔理沙「なぁ、アリス。私等、出会ってから何年くらい経つっけ?」
アリス「ん~。多分2年目かな?」
私たちは、気付けば高校生になっていた。ともに勉強をしともに頑張った。「each other」という言葉がとても似合う。これからもずっと、友達でいたいと思った。
 でもある日、魔理沙が別の女子に話しかけていた。私はそれをすごく嫌った。私だけの魔理沙なのに。私だけが関われる魔理沙なのに。待て待て待て。私いつからヤンデレ思考になったの!落ち着いて。そうよ。落ち着くのよ私。魔理沙はみんなのもの。私だけのものではない。取りあえず、尾行して様子を伺おう。
霊夢「ー」
魔理沙「ー」
あれは誰だ?赤。特徴的な服だ。忘れるはずがない。博麗霊夢だ。彼女は魔理沙の幼馴染と聞いてる。あぁ、私も隣を歩きたい。そんなことを考えていると、誰かが私に声をかけてきた。
パチュリー「何やってるの?アリス?」
アリス「パ、パチュリー!?どうしてここに。」
パチュリー・ノーレッジ。私と同じで、他国から日本に移住した人である。
パチュリー「どうしてって聞かれても、ただ廊下を歩いてただけだけど、アリス、なんか変なこと考えてるんじゃ?」
アリス「ソソソソソンナコトナイヨ。」
パチュリー「相談に乗るよ?」
アリス「で、でも」
パチュリー「いいから。」
腕を引っ張られた私は、抵抗もせずについていった。
 着いた場所は校門前の木の下だった。
パチュリー「ここなら誰も来ない。で?何悩んでるの?」
アリス「実は…。」
私は全てを話した。
パチュリー「ふむふむ。恋愛か。」
アリス「恋愛ってわけじゃないと思う。ただ、親友が奪われたくないみたいな。」
パチュリー「へー。なら、いろんなことを一緒にすればいいじゃん。」
アリス「いろんなこと?」
パチュリー「そう。パフェ食べに行ったり、ゲームセンターに行ったり。映画鑑賞やコンサートに行ったり。思いっきりやってみたら?」
アリス「えぇー。でも、私にはそんな勇気…。」
パチュリー「もしかしたら、その子に隣席を取られるかもよ?」
その言葉にドキリとした。
アリス「わかった。私、やってみるよ。」
パチュリー「うん。その生き。頑張れ!」
私はすぐに実行に移した。魔理沙と行く場所はどれも楽しかった。パチュリーが言ってたやつ以外もいくつか行った。その度、進展度をラインでパチュリーに送り、時には直接話したりした。そして、私はいつしか、パチュリーとその場を歩いていた。
アリス「わたしたちが出会ったのはいつだっけ?」
パチュリー「だいぶ昔のことね。5年前に1回、顔を見合わせた程度。そこから、高校生になってラインを繋ぎ、仲良くなった。そんな感じかしら。」
彼女は私にとってかけがえのない存在になっていた。私はいろんなことで彼女に救われた。ありがとう。そんな彼女のそばにいたい。私はそう思った。アリス「私達って友達よね?」
私は無意識にその言葉が漏れた。
パチュリー「急にどうしたの?でも、その回答をするのなら、私達は友達じゃなくて、親友。」
私はその単語に大きく頷いた。また明日と手をふる。これからもよろしく。

5/22/2024, 1:56:27 PM