鴨居

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沈められた頭の上でひたすら鳴く阿房鳥。昇りきらない朝日が連れ去っていったあの藍が、私の寂しさを駆り立てた。愛した白波、私は泳げないけれど、踏み入れた足はもう返してはくれない。
最期に、波の隙間にあなたを見た。憎くて仕方の無いあなたの顔だった。

5/30/2025, 5:36:27 AM