冬至。

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君からの連絡がなくひたすら待つ日々。
いつでもいい、いつまでも待つ。だからきっと会いに来て。
そう思ってがむしゃらに過ごして来たここ数年。
「本当にあの子と前に会った事ない?」
突然投げかけられた問いかけ。
彼女はむかし君に会って俺との話しを聞いたことがあるという。
何年も前1人の少年と手紙のやり取りをした。
彼が養子に出されそれから連絡が途絶えてしまったその彼と。
あのほんのひと時であったけど忘れられない夏を共に過ごしたあの彼が同じであるなんて。
そんなことは…。
「本人から直接話しを聞きたいので宜しかったら連絡先を教えてもらえませんか…?」
彼が自分から会いに来るまで連絡しないと決めていた。
でもこれは確かめなくては…。
そう言い出した俺に対して彼女はどうしたらいいか逡巡しているような態度を取った。
「あの…知らないの?」

思いは巡る。
彼の素行の悪い仲間から追われて共に逃げ回ったあの日。
リムジンに乗せてやると言われたそのバイクで島中を走り回ったあの日。
車が故障して立ち往生してたときに出会った犬に導かれた先で見つけた川で共に水遊びをして叫んだ。
初めてのケンカもした。
砂浜ではしゃいで遊んでスイカ割りをした。
花火は1人で見た。
最初はわずわらしかった君なのになんだかんだで共に旅をしたあの日々を。
彼の笑顔を。
死ぬなと懸命に言ってくれた。
そんな彼が。

もうこの世界に居ないなんて、信じられない。
嘘だ嘘だ嘘だ。
まだあの共に過ごした記憶は新しいのに。
彼のぬくもりはまだあるのに、、
足元が揺らぐ気がした。


花火大会の日、彼は抗争に巻き込まれ逃げた先で交通事故にあったらしい。



              🐳(ぬくもりの記憶)
          昨日おかわり🐳して来ました。
         昨日更新出来なかった理由(笑)
            Blu-rayも必ず手に入れる。

12/11/2025, 3:01:02 AM