長月より

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好きな本

早苗「ショーゴくん、国語の先生から好きな本を紹介しろと課題が出されたが、君はもう書き終わったかい?」

翔吾「あー。まあぼちぼち。お前はどうなんだよ」

早苗「ふっ。この国語大好きな僕が課題が終わっていないわけないだろう?」


翔吾「そうかよ。で、なんの本にしたんだよ」

早苗「その言葉を待っていた! これだ!」

翔吾「……お前、これ、児童書だよな」

早苗「れっきとした本だろう?」

翔吾「お前なら古今集とか万葉集とかそっちを選ぶと思っていたわ」

早苗「確かに、僕は和歌も好きだ。古典、近代、現代のみならず歌というものをとても好んでいる。だが、しかし、それよりもこの本を他人に紹介したい程度には好きなんだ。見てみろ、この本の表紙。鮮やかな赤だろう。これはとても目が引くようにできているな。そしてこのタイトル。とてもよく耳に残ると思わないか? それから……」

翔吾「あーわかったわかった。お前がその本を好きなのはわかったから口じゃなくて文章でくれ」

早苗「手紙を書けばいいってことか!」

翔吾「てめえの課題をみせろって言ってんだよ」

———

好きな本は色々ありますが、今の自分は地元の郷土史が好きだったりします。

6/15/2023, 12:06:04 PM