「こんな夢を見た」から始まる小説

Open App

こんな夢を見た。霊感が強すぎるために、私は日常生活に支障が出ていた。幽霊の姿や声はもちろん触られることもある。それぐらいならまだマシだったが、私ほ嗅覚や味覚ですら幽霊を感じることが出来る。ちなみに、幽霊の臭いと味はどちらも食欲をなくすものだと書いておく。五感で幽霊を感じるなんて、私以外にいないだろう。見える、聞こえるまではいい。ご飯を美味しく食べられないのは嫌だ。何とか他の人と同じ平穏な日常を取り戻さなくちゃ。困った私は、同じクラスの霊感少女に相談してみた。彼女は私をジッと見つめると、何かに気づいたのかしきりに頷いていた。
「原因分かったの?」
「もちろん。たしかにそれじゃ不便だよね。えっとね、取り敢えず眉間に何か貼ってみて」
帰宅後、彼女に言われた通りにしてみた。眉間に絆創膏を貼る。変な感じがするが、しばらく様子を見よう。それはすぐに効果が出た。そもそも気配を感じなくなったのだ。今日の夕飯は久しぶりに美味しく食べることが出来た。翌日、私はお菓子を持って彼女に報告しに行った。
「おはよう!久しぶりに幽霊を感じなかったよ。はいこれ、お礼のお菓子ね」
「ありがとう。でしょうね、だってあなたの霊感は眉間から来てるものだから」
「眉間?」
「そう、第三の眼って聞いたことある?それがガン開きになってた。閉じ方の練習しようね」
私は知らぬ間に、三つ目小僧になっていたようだ。

3/11/2026, 11:22:29 PM