「ところで」
「ところで?」
「このお題の夏草は夏の草、夏の季語としても使われるが、」
「強者どもの俳句で有名だよね」
「そう、このみんな知っているというのは、かなりすごいことでまさに教育の効果だね。
「確かにみんな知ってる。海外の人は知らないかも」
「まあ松尾芭蕉ぐらいは知っている人がいるかもね」
「それはあるかも?」
「そう、その有名な句は平泉、つまり岩手の平泉でうたわれたものだけど、その時点で平泉は史跡のようなものだったわけだ」
「あー、強者どもの夢の跡だもんね」
「松尾芭蕉は江戸時代の前期の人だけど、平泉は伊達政宗が保護していたようだね。つまり史跡という観光地」
「伊達政宗はなんか有名だね。なんだっけ牛タンの人」
「なんか混ざってるけど、仙台藩の藩主になった人だね。そしてその史跡は奥州藤原氏のものつまり平安時代」
「へー。どんどん時代が遡るんだ」
「奥州藤原氏は大変な権勢を持っていて当時は京に次ぐ大都市だったらしい」
「すごいね。今なら一番が東京で二番目だから関西圏?みたいなイメージかな」
「当時の感覚は分からないけど、第二位のとしとなればすごいんだろうね」
「夏草から歴史を遡れるのもすごいね」
「なかなか良いお題じゃないかな。もしかすると今の社会への皮肉があるのかもしれないけどね」
「あ、メタな話のほうだ」
お題『夏草』
8/28/2025, 5:08:53 PM