「寒さが身に染みて」
やけに早く目が覚めた。枕元の時計を見れば、まだ5時にもなっていない。カーテンの向こうはまだ夜のようで、街は暗く静まり返っている。いつもならこんな時間に目が覚めたとて、すぐに二度寝してしまうのだが、今日はやたらとスッキリと頭も目覚めていて再び眠ることが出来る気がしない。仕方がないので、早起きを堪能することにした。
寝室を出ると、暖房の効いていない廊下の寒さが身に染みて、身体の芯がキュッと縮まるような感覚がする。早足でリビングに入ると、暖かな空気が広がってホッとした。
ケトルにたっぷりの水を入れて火にかける。いつもはインスタントで済ませるところを、今日は豆を挽くところから丁寧にコーヒーを淹れることにした。
朝食には冷凍してあったクロワッサンを温めて、インスタントのスープも添える。最後まで丁寧に、を出来ないのはご愛嬌だ。
朝食を終えて、ソファでのんびりコーヒーを啜っているうちに、窓の向こうが明るくなってきた。カーテンを開けると、空の下からオレンジが広がってくる。薄い雲が淡く色付く。美しい日の出だ。この景色を見られただけでも、早く起きた甲斐があった。
1/11/2026, 11:19:07 AM