※ポケモン剣盾2次創作・マクワとセキタンザン
「ふぅ……だいぶ登ってきましたね。この岩の上からならキルクススタジアムが見えますよ。あそこです」
「シュ ポォー!」
「セキタンザンそれは……水晶? 道中で拾ったのですか」
「ボオ!」
「……ぼくはきみに見つけてもらえたから……。……その、今とても……たのしい……です。……こうしてきみと山登りすることも……トレーニングも全部……意味を持ちました。
全部……セキタンザンのものになってくれたら……ぼくは……」
「シュポ!」
「……ここ怒るところですか? ぼくはただきみの身体作りの……いや、そうですね。ぼくだってきみとの一瞬たりとも全て……誰にも譲る気はありませんから」
「ボオ!」
「こんなこと……きみをバディにしなかったら考えもしなかったと思います。きみと重なる時間、この一瞬が……さあ無駄話はやめてそろそろ行きますよ。まだ半分程度なのですから」
「シュポォ……」
「そんな声を出してもダメ……です。言ったでしょう、ぼくは絶対に妥協しません。ガラルでチャンピオンになる……それはぼくがきみにあげられる最高のプレゼントに他ならないんですから。そのために常に全力でいきますよ」
「シュ ポオー!」
「ああ、待ってください! この岩はぼくが降りますから! 全力だからといって故障は恥です!」
4/29/2023, 12:35:41 PM