No Name

Open App

開けないあの子のLINEはずっとこのままで。
新学期、勇気を持ってLINEを交換したあの日以来、少しずつ会話が続くようになった。学校でも少し話せるようになった。夏休み前、夏祭りに誘った。無事にオッケーを貰えた。緊張して待ち合わせ場所で待っていると、君が可愛い浴衣姿で現れた。LINEでは聞いていなかったのでびっくりした。とても楽しい時間だった。夢の中にいるような感覚だった。帰り際、告白をしようとしたが勇気が出なく出来なかった。その日からLINEをしても返ってこない。
夏休み後、その子が亡くなったていたことがわかった。スマホも壊れてたらしかった。家に帰って、泣きわめいた。運の良いことに、家族は誰もいなかった。もう、既読もつかないトーク画面に「ずっと好きだった。付き合おう。」と送ってしまった。今世では叶わない、来世では絶対に君を幸せにすると誓う。
忘れたくても忘れられない、僕の初恋の物語。

9/1/2024, 11:16:56 AM