誰もがみんな
私には、憧れの人がいる。
クラスの人気者で リーダー的な存在の
縫野芽生(ぬえの.めい)さん
優しくて、明るくて、皆の輪の中心で
活発で、はきはきしていて
皆に頼られて...
私とは、正反対
私は、地味で おどおどしていて
喋るのも緊張して、辿々しい
(縫野さんみたいになれたらなぁ...)
「芽生 昨日のテレビ見た?」
「見た 見た超 面白かったよねぇ」
私 縫野 芽生は、友達の輪の中で
喋りながら ちらっと 廊下側の席で
静かに本を読んでいる。
女の子を見る。
橋本加奈(はしもと.かな)ちゃん
お人形みたいに 長い黒髪に
物静かで おしとやかな感じが私の
憧れだった。
私は、ズバッと物を言ってしまうので
たまに友達と行き違いのトラブルがある
トラブルと言ってもそんな大きな物では、
無いので すぐ仲直りできるのだが...
そう言う 一歩 踏み出し過ぎてしまう
所が 私の短所だった。
橋本 加奈ちゃんみたいに
落ち着いて 話してみたい...
縫野さんみたいにはっきりとはきはきと
喋べってみたい...
私 橋本加奈の ささやかな願いだ....
誰もがみんな自分にコンプレックスを
持っている。
短所を持っている。
しかし 自分では、短所だと思っている
所が他の人には、憧れの的だったりするのだ。...
自分の中の短所 それは、自分しか
持てない 長所でもあるのだ...
誰もがみんな違う 性格 容姿 体型
肌の色 性別 言語の違い
文化の違い 五体満足 不満足
みんな みんな違う 一見
平等 不平等に 見えるかもしれない...
しかし 自分と全く違うと言う事は、
自分とは全く違う価値観に出会えると言う
事でもある。
その中で また合う 合わないと価値観の
相違の問題も出て来るだろう...
その中で また悩み 葛藤するだろう....
人間関係の悩みは、一生付いて回る。
だけど それで良い
正解は、自分で選べる。
自分で選択できる
友達になって 喧嘩して 疎遠になったり
また 仲直りしたり それを繰り返して
自分の考えも また変わって行く
育って行く 泣いて 立ち止まって
傷つき 傷つけ そうやって何度も失敗して 自分で正解に辿り着ける
間違っても 誰かに 偉ぶって
点数をつけられたりしない
だから大丈夫 !!
評価を恐れなくて良い
決まった正解など無いのだから....
世の中は、みんな同じじゃなきゃいけない
様な風潮がある。
だけど こんな言葉もある。
皆 違って 皆いい
最後にこの言葉を貴方に送って
綺麗に終わろうと思う....
END
2/11/2024, 2:45:48 AM