能力者になりたい佐々木海星(偽名)

Open App

【最悪】【半袖(続)】
体育の授業が終わり今は昼休憩。
霊夢「ほんと、最悪。男達、クソみたいな目線で見てくる。まじで気持ち悪い。」
私は博麗霊夢。A高校の学生である。私は他クラスにいる私の親友霧雨魔理沙と話していた。
魔理沙「ほっとけ。どうせ、しようとする努力なんてしないんだから。」
霊夢「でも、今回の体育で一人だけ違う奴を見つけたわ。」
魔理沙「ほう。それは一体誰だ?」
霊夢「佐々木海星よ。あいつだけはなんか違った。」
魔理沙「なんかって何だよ。」
霊夢「なんかはなんか。男たちの変な目線。それがなかったの。」
そう、彼はいつもの態度や口調で話してきた。
魔理沙「惚れたのか?」
惚れた…までは行ってないけど、私自身の数少ない彼氏候補になったのは事実。
霊夢「まぁ、少しは。」
魔理沙「おぉーまじか。これでついに霊夢にも彼氏が〜。」
霊夢「そんな大きな声で言わないで頂戴。」
あまりにも周りに聞こえる声で魔理沙がいうので口止めをする。
魔理沙「ははは、わりぃわりぃ。ても佐々木かぁ。意外だなぁ。お前が凡人を選ぶなんて。」
霊夢「誰もがみんな凡人よ。唯一飛び抜けているのが私とうちのクラスに一人。」
小林花奏(こばやしかなで)。勉強面でもスポーツ面でもほぼトップを通っている同級生。話したこともないが一応ライバルである。
魔理沙「そいつはどうなんだ?」
霊夢「異性じゃないから選択肢にすら入ってないわ。」
魔理沙「もったいない。女友達もっと作れよ。」
霊夢「もう十分いるわ。話せれば十分ってところよ。」
魔理沙「全くこれだから優等生は。私には理解ができないね。」
霊夢「小林さんはある意味ライバルなのよ。佐々木が近くにいる。付き合ってもおかしくないくらいにね。」
魔理沙「え、なにそれ。面白そう。ちょいそっちのクラス見てみようぜ。」
そう言われたので、私は教室に戻った。
霊夢「ほら、あれ。」
私は小さい声で魔理沙に教えた。
魔理沙「ほんとだ。近すぎん?感覚バグってね?」
霊夢「とりあえず話でも聞いてみましょ。」

海星「次の授業なんだっけ?」
花奏「数学じゃね?知らんけど。」
海星「そこで保険かけるな。」
花奏「知りたいなら自分でスケジュール見ればいいじゃん。」
海星「もう、花奏は冷たいなぁ。ええっと。ほんまや、数学ゆん。」
花奏「ゆんってなんやねんwww。」
海星「いやあのですね。やんって言いたかったんすけど言葉ミスりました。」
花奏「つまり馬鹿じゃん。」
海星「いえ。僕は馬鹿じゃありません。正真正銘の天才です。」
花奏「お前はまぬけだろwww。」
海星「まあまあ、そんなことはどうでもいいんですよ。どうせまた忘れるんで。」
花奏「鶏やん。」
海星「あ、そうやって当回しに悪口言うんだぁ。あぁ、いけないいけない。」
花奏「どうせこれが事実だろwww。」
                      」
魔理沙「すんげー仲いいじゃん。」
霊夢「そうね。なんか私羨ましくなってきた。」
魔理沙「私がいるから安心しろ。そばにいてやるから。
霊夢「約束ね?」
魔理沙「あぁ、約束な。」
今日は最悪な日だった。でも、こういう小さなことで嬉しく感じるのはなぜだろうか。
                    finish   

6/6/2024, 10:40:30 AM