ねぇ
わたしは蝶々でもお花でもないわ。
みつめられたわたしには
間違いなく世界でひとつだけの愛が注がれている。
すてきなあなたの愛を独り占め。している。
でも
わたしはあなたを憐れだとも愚かだとも思ってるし
こんなわたしで胸をいっぱいにするあなたを
─本当は愛してもいない。
これがわたしのこころ。
これがあなたのお花の本音。
それでもわたしを
─あなたはお花だと言ってくれる?
わたしはお花
あなたはお水
あなたはわたしに愛とご飯と毎日をくれて
わたしは わたしは 。
あなたはあの日わたしに留まってくれた蝶々だった。
─キミの花びらがとてもかわいくて .
そう言ってひらひらわたしにくっついた。
─ 。
あの時の蝶々はお水に変わった。
それでもわたしは
あなたのお花のまま。
あの日のあなたを乗せた あなたのしらないお花 。
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8/9/2022, 1:21:55 AM