無色の世界
子供の頃は世界が綺麗に見えた。
全てに色がついていた。
けど、いつからだろう。
色が少しずつ白黒になって見えはじめたのは。
僕が覚えているのは小6まで綺麗だったこと。
校舎が、友達が、街が。
キラキラして見えてたんだ。
でも、中学に入って世界が変わった。
別の小学校の生徒と一緒になると、友達が変わった。
僕の勝手なイメージだけど、その学校の子達は皆が個性的だったんだ。
だから、同級生もその子達に染められた。
あいにく、僕には友達が少なくてね。
それが救いだった。
あんま変わんなかったよ。
人が増えれば考えが増える。
人が増えれば心の闇が広がっていく。
覚えていないけど、それを知るきっかけがあった。
もう思い出せないだろうな。
今、世界の色が霞んでいたり無色だったり。
そんな方は普通にいると思う。
きっかけはわからない。
けど、また何かに出会えたら色付くかもしれない。
汚く見えている世界でも目を向けてみて。
あなたを救ってくれるなにかが見つかるかも。
4/18/2024, 11:05:38 AM