とある恋人たちの日常。

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 先日、俺には天使のような家族が増えまして。
 愛しい奥さんが天使を連れてきてくれました。
 
 出産にも立ち会ったし、許可を貰って抱っこさせてもらったけれど、天使の命の重さに涙が溢れた。
 
 そして俺は改めて自覚する。
 父親になったのだと。
 
 まだ彼女と天使は病院にいるけれど、俺は仕事をしつつ、立ち寄れる時間は彼女たちに会いに行く。
 
 顔を見るたびに、気が引き締まるんだ。
 俺は手のひらに視線を向けて、ゆっくり拳を握る。
 
「頑張ろう」
 
 そう、呟いて空を仰いだ。 
 
 俺は天使の未来を背負ってる。
 彼女を大切にして、彼女と手を取って、俺たちの天使の未来の船を出せるように頑張るんだ。
 
 
 
おわり
 
 
 
三六〇、未来への船

5/11/2025, 11:29:16 AM