リズミカルに大縄が回っている。
もう先に、何人かがこの大縄を走りすぎていった。
いざ、次は自分の順番。
タンッ、タンッ、と地面を打つ。
少しでも当たれば死んでしまうのでは、と痛みの恐怖と、なんでひっかかるんだよー、とクレームが飛んできそうな恐怖。
どうしてこんな肉体的にも精神的にも辛い競技があるのだろう?
今っ! 今っ! 分かってはいる、頭では理解できている。
「早くー! がんばれー!」
外野からの声も精神をえぐる。
自分のタイミングでやらせてください……!
【タイミング】
7/29/2025, 11:17:04 AM