「今日も何も思い出せなさそうですか?」
とある村の寂れた駐在所
いつも優しく迎え入れてくれる、他所からやって来たお巡りさん
人付き合いの悪いこの村にいても彼は笑顔を絶やさない
本当のことは、何も言えません
記憶がないなんて嘘も、私の正体も、この村のことも
けれど、彼が私の名前を呼んでくれるその瞬間だけは、自分がただの女の子になれたような気がするのです
いつか終わりが来る嘘だとしても、今はただ、この温もりに溺れていたいのでした
これは人間を好きになってしまったある化け猫の恋物語
5/18/2026, 11:45:06 PM