꒰ঌ(ˣ_ˣ)໒꒱

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「まだその人の事好きなの?」

咄嗟にこぼれそうになった言葉を飲み込んだ

カフェオレの牛乳が少なかったせいか
何となく、いつもより苦く感じる
雨が降っていたらしいけれど
一日中家に籠りっきりで気が付かなかった
特に変わることなく続く会話、日常
貴方の八重歯と眠気を誘う落ち着いた声

幸せとは、"普通"が続く事らしい。

過去の事が気になってしまうのは
私の昔っからの悪い癖で
垣間見えるその寂しげな表情に
酷く心が揺れた
本当はものすごく不安だ
わざと探るようにして見つめて
それでもやっぱり傷つく勇気は無かった
反射的に目を逸らしてしまう
これも、私の悪い癖。

貴方は意外にもあっけらかんとしていた
それがどれだけ辛かったのかを物語るかのように
何とも言えない虚しさが
過去を遡ろうとすると必ず襲ってくるもので
忘れようとすればするほどこびり付く
鬱陶しいくらいに質が悪い

「「なんか感動のストーリーだよね」」

どうしようも出来ずに泣いたくせに。
苦しかったくせに。

きっと貴方の過去に縋っているのは私
寂しげな貴方は儚げで、惹き付けられてしまう

だからわざとこんな話したりなんかして。

貴方にそんな顔をさせる過去の記憶を
度々、羨ましく思ったりなんかして。


〖過ぎた日を想う〗

10/6/2022, 10:39:01 AM