旅をしました。たくさん旅をしました。
どこへ行っても必ず誰かの日常が存在していて、逃げ場はない、かえって本当にひとりなのではないかとさらなる静けさを求めて、忘れられていく場所に繰り返し想いを寄せました。私だけが一方的に愛していて、応答はありません。好都合です。それは死者に手を合わせる時の気分に似ていると思いました。
しかしながら、どう足掻いても生きている限り、実際は悲しいくらいどこまでも守られていて、そこかしこに愛があるらしい。
目に見えないものについては、人は何度でも忘れます。
(センチメンタル・ジャーニー)
9/15/2025, 2:06:04 PM