#ないものねだり
貴方は、ないものねだりが上手すぎる。
ショッピングに行けば、決まって期間限定や、値札の重たいアクセサリーに目を奪われる。
手に入りにくいものほど価値があると、疑いもせず信じているみたいに。
そして、強請る。
拒まれないと知っている声音で。
壊れない関係を前提にした、甘えきった手つきで。
今日は服を見繕ってくれると言っていた。
その言葉ひとつで、どれだけ期待を持たせたかも知らないで。
視線はずっと商品に向いたまま。
隣にいる存在など、最初から必要とされていないかのように。
それでも金を出す。
望まれる形でしか、ここに居られないから。
ほら、また笑っている。
手に入れた“物”に満足して。
それでも、
貴方の口から零れる「愛してる」を求めてしまう。
滑稽だ。
手に入らないものばかり欲しがるのは、どちらなんだろうか。
貴方か。
——それとも。
3/26/2026, 10:42:27 AM