陽 菜 美

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「夜の海」

海をふわふわと漂っているくらげに月明かりが当たりきらきら輝いている。

毎日、毎日、現実から逃げるようにここに来る。

ふらっといなくなっても気づかれなさそうなわたしが死んだところで誰も見てくれないし、気づいてはくれない。

日に日に崩れ、腐っていく心をきれいにするためここにきた。

ドボンっと音を立てて飛び込む。

ぶくぶくと息が水中に、泡がただより、足元に落ちていく。

8/15/2024, 2:50:37 PM