冷瑞葵

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tiny love

 ちっぽけな愛。それが英語で表記されていることに何か意味を持たせたい。でもtinyで調べても「ちっぽけな」以上の意味が出てこない。「物理的に小さい」と「取るに足らない」という2つの意味に大別することはできるか。
 例文見ると子供の形容詞としてしばしば使われてそうなので、子供の可愛らしい愛♥みたいな話を考えようかな。いや、もっと小さく、手のひらサイズの妖精にするか。
 こんなのどうだろう。ある日枕元に小さな花が置かれていた。道端に生えてたら一切躊躇せず踏みつけてしまえるような、雑草にしか見えない花だ。それは妖精からしたら最上級の愛情表現だったけど、人間からしてみれば気味の悪い迷惑行動でしか無かった。
 それで、紆余曲折を経て(そこを考えろと言われたらそれはそう)、人間は妖精の居場所を奪うか、あるいは命を奪う行動を取ってしまう。取り返しがつかなくなってから人間は妖精の愛に気づく――某名著の「お前だったのか」ルート。
 ……「小さな存在の取るに足らない愛」という設定から一番に思いついたのが例のキツネのお話だった。そこから着想を得たのだけれど……ダメか。パクリになっちゃうか。
 オリジナルを考えるって難しい。どうすれば胸を張ってオリジナルと言えるのか、ね。

10/29/2025, 10:56:30 AM