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乙女心と秋の空と例えられるように、人の心は空模様に似ていると思う。
人は空模様を制御はできない。
人に出来ることは、せいぜい天気予報などのように予報し、その予報に対応した行動を取ることぐらいだろう。
雨が降るといえば、傘を持って出掛けたり、洗濯物を外に干すのを控える。
猛烈な暑さといえば、人は外出を控えて涼しい部屋にいたり、或いは熱中症予防の為に水分を多めに取り、日傘や帽子を用意したり、日陰の下を移動するように意識するだろう。
雪だといえば、台風といえば、雷だといえば、雹が降りるといえば、竜巻が起こるといえば……。
空模様から予測し、せいぜいそれに対応した備えをして、その天気が過ぎるのを耐えるぐらいだろう。
だが、現代の科学をもってしても、天気予報を正確に当てるのは難しい。外れることも珍しくない。

……人の心だって、そうだろう。
自分の心のことだとしても、己の感情を見通して、完全に理解するのはひどく難しい。
今日の自分はこういう気持ちになるだろうと、ある程度は見通しがつくかもしれないが、予想もしてなかった感情が湧き上がったり、高ぶった感情を制御出来ないこともあるだろう。
ある程度の方向性は己で定められるかもしれないが、
刻々と心は変わる。まるで、空模様のように。
結局心に湧き上がった感情や気持ちと共に過ごすしかないのだ。

8/19/2024, 11:12:01 PM