六月の帰路

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窓に差し込む何かは多分誰かの幸せになって
私はゆらゆらと二段ベッドの一段目
飛べないままでそのままで月まで見よう
目をつぶっても何色かは多分夢の中で分かるね
それまでブランコに乗って 考えるのをやめるまで

去年の冬は多分 ストーブの影で眠ってた
その時だけ 雪になって溶けていた 何にも染まらないで
ただの人生の果て 降り落ちたのは間違いだったかなあ

夢の中は最悪だ 現実では無いから
少ない夢で それだけの世界で 幸せを分け与えよう
たくさんの雲をみんなで食べたい それは夢だった

夢が夢であり 私は烏になって そんな夢
甘い砂糖菓子の箱に お茶を添えた
正反対の答えを 知らないフリをした
うさぎが鳴いた これは夢だと気づいてた

でもそれは夢ではなくて 眼を開けていた
初めて知ったことだった 鮮明に覚えてた
それもまた夢であった


11/5/2022, 4:34:41 PM