空に轟く遠雷のせいで
また嫌なことを思い出してしまった
あの日、貴方と初めて出会った時も
曇天が空を覆い、雷鳴が響いていた
教会の窓から外を見ていた私に
あの音が聞こえなくなるまで側にいると
貴方は優しく微笑んで、隣にいてくれた
その瞬間から私は貴方に恋をしてしまった
でもまさか、もう運命の人がいたなんてね
そんなこと、一言も言ってなかったのに
本当に馬鹿みたい。私も、貴方も
私ね、雷なんて少しも怖くないの
勝手に勘違いして、私を気遣った貴方も
その優しさに心を奪われた私も
自分勝手で、自惚れていたんだわ
8/24/2025, 9:29:29 AM