シロツメ ナナシ

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『燃える葉』

これは
小学校の修学旅行の
あるひとコマの記憶


キャンプ施設でカレー作り
グループ活動で、
火を起こすところから
自分たちで頑張った
火を起こす台のところ
まきを組んで新聞詰めて
ついでに少しの葉っぱを加えて

「火」を使う

それは小さな遊び心と
中くらいの期待と
大きな不安や恐怖と

火がつく―――

小さな火が、
瞬く間に大きくなった

すごかった

けど、怖かった

みんなや大人も居たから
その時は大丈夫だったけど
火を見ながら、子どもなりの恐怖があった
自分の顔は、たぶん笑顔のようで
かなり強ばってたと思う。

昇る炎に、薪や葉っぱが
パチパチと音を立てて燃え上がる
飛んでくる微かな火の粉
説明の通り、
大人が見てる中でやったのだが

「火をつけた」のは自分

今でも
あの時の「思い」を
いまだ言葉にできない出来事として
心に、子供心と一緒に残ってる


〜シロツメ ナナシ〜

10/7/2025, 5:49:04 AM