Tamaomutsu

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画面の向こうのあなたが笑う。記憶の中のあなたよりも立派に成長したあなたが無機質な鉄の箱に映る。
ピタリと画面に手を添えるも、画面の向こう側には何も干渉せず。ただ液晶に指紋が残っただけだった。
あなたがいれば幸せになれた。
あなたが側にいてくれればそれで満足だった。
あなたのことを考えたら、これが正しいんだ。
だから笑って送り出したのに。

「忘れないで」

どんなに呼びかけたって鉄の箱はお構いなしだった。

2/2/2026, 12:28:28 PM