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冷たい空気の中を必死で逃げたあの日
あの時は、ただ生きたいと思った
だから、なんとしてでも痛い暴力と尖った言葉を浴びせ続けられる所から逃げなればいけなかった
泣いて、走って、血を零して、の繰り返しだった
もっと遠くに、誰にも見つからない場所に、
当てもない場所を目指してひたすらに逃げた
でも、なぜか、息切れなんてしなかった
走れば走るほど、自分の身体から鉛がとれていくような、呪縛から解放されるような、そんな、そんな感じがしたんだ

きっとこの呪いに終わりなんてないのだろう
記憶になんてしたくない
結局、いいモノばかりを残しておくことなんて僕らにはできなくて、美しい物だけを思い出になんて、ただの綺麗事で、1つや2つくらい忘れたいことがあるのが普通で、僕らには汚いところもあるのが普通で、それで、それで、、

ただ、僕も普通に幸せに笑顔に生きてみたかった

7/18/2024, 6:23:20 AM