いつか聞いたおとぎ話のような物語。
いつの間にか僕たちもそれと同じような物語を紡いでいる。
僕たちはただ好きなように旅をして、時々事件に巻き込まれては人助けをしていただけだった。それなのに双子の英雄とか大層な二つ名がついてしまった。
それのせいでさらに事件に巻き込まれたり、ややこしいことになったりしたけど、僕も姉もノリノリという名のヤケクソで問題解決に取り組んでいた。
そんなこんなのすったもんだがてんこ盛りだから僕たちの旅路を纏めた本が人気になったりするんだろうな。
……まあでも、内容はちょっと盛りすぎなところもあるけどね。
僕たちの旅が終わっても、本の中の僕たちは終わらない物語を紡ぎ続けるのだろう。
それはきっと脈々と受け継がれて英雄譚として、おとぎ話として人々に愛され続けるのだろう。
そう考えるとなんかすごくロマンだね。
1/25/2025, 11:35:57 AM