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好きという言葉の軽さを身を持って知った。羽のようなそれは風に吹き飛ばされてどこまでも飛んで行ってしまうだろう。繋ぎ止めておく為に、「好き」と唱える。軽薄な言葉に吐き気を覚えるが、それでも君が欲するというなら何度も唱えてやろう、という気概で居たのだ。
それほど本気だったのだ。
君はそのうち僕に見向きもしなくなった。恋は要らないと無邪気に笑って愛を求めて去っていってしまった。

9/12/2024, 10:07:35 AM