ほんの一瞬だった。きみの瞳に射貫かれたのは。
美しく煌々しい輝きにただ一度触れただけで、きみに目を奪われきみのことしか考えられなくなってしまった。僕の存在意義を問うてしまうほどに。
だというのに、あのたった一度の煌めきからきみの瞳が僕を捉えることはなくなってしまった。
僕を見て、ただ見て欲しい。愛して欲しいだなんて望まない。きみの輝きは皆が追い求めていて、そして享受するに相応しいだろう人はたくさんいる。
僕はきみに焦がれ救われた大勢の一人に過ぎないのだから。
ただ、今一度。きみが僕を認めてさえくれたら。それだけで。
2/18/2025, 9:34:49 AM