誰よりも深い絆で、二人は繋がってた。
それは、親愛とも、友愛とも違う。親子の愛だった。
彼はおじさんの養子だった。
彼とおじさんは、まったくもってあたりまえが、別の容姿をしていた。
でも、奇しくも瞳の色だけが同じだった。
鳶色の目。
そして、二人は最初から仲が良かったわけじゃない。
彼は「お父さん、なんで僕のことを理解してくれないんだ!」って、憤ったことが何回もあった。
それに対しておじさんは、
「落ち着いて聞いてくれ、ボブ。君は癇癪の持ち主だね」と、なだめたが、彼は譲らなかった。
でも最後まで、二人が仲違いしなかった理由。
それは、愛という名の斥力が働いたからに違いない。
ホグワーツから大学に通うまで、彼はおじさんから離れて暮らしていた。
その間、おじさんはずっと彼に手紙を出し続けた。
その手紙の最後には、必ずこう書いてあったという。
『親愛なる僕の勇敢なる息子、ボブ。君はきっと偉大な魔法使いになるよ。おじさんより』ってね。
2/16/2024, 10:17:50 AM