自分が何を求めているのか分からない。
愛? 金? 友達? 食? 娯楽?
全てが全て疲れる。
日常生活がキツイ。歯磨きも、入浴も、食事も、睡眠も、排便も、起き上がることすら。
共同生活が嫌だ。自分のリズムを他人に介入されて乱されるのが耐えられない。他人のせいで完璧に組み込んだルーティーン通りに事が進まなくなるのが嫌だ。
皮膚に爪をつきたてても何も変わらないのは分かってる。
怒声を荒げたって、物に当たったって、誰かに八つ当たりしたって、何も変わらない。
何が自分をそうするのか分からない。
ただ切羽詰まってる日々に頭痛を抱えるだけ。
悪化して荒んでいくだけの自分が歯痒い。
胃から込み上げて胸をイラつかせる気持ち悪さが心地悪い。
今日何を食べたのか思い出せない。
なんであれが好きだったのか思い出せない。
楽しかったことを思い出せない。
淡く広がる温かい胸の想いなんてのが思い出せない。
笑っていた記憶が薄い。
そもそも記憶自体が全貌が曖昧で危うい。
流れる時に惜しみも感じず。ただどうすれば時間の流れに自分を置かないかに必死になって逃げ惑う。後悔だとか以前に何もないから。
生の消費の仕方に苦しめられて、全てがどうでもいいなんて思いつつ開き直ることはできない。
あちこちが痛む。
暑いのか。寒いのか。眠いのか。寂しいのか。よく分からない。
いつだって連鎖で、終わりなんてなくて、『終わらせてくれない』なんて嘆くけど、終わっていいよと言われたところでそもそも自分に終わる勇気なんて微塵もなかった。
単純に何の為に生きているのか分からない。
生きる為に仕事をする。やりたくないことはやりたくない。でも生きるにはやらなきゃいけない。なんで。何をもって。どうして。そうしてまで。生きなきゃいけないんだろう。
生まれたことが悪い。
幸せになりたいだとか、過去に縋って戻りたいとか、努力もせずただ喚いて望むようなことしてませんよ。
ただ何がいけないなんてことはない。全てが恵まれているし、全てが不幸だ。
何のせいでもないから。でもただこの気持ちはなんだろう。ここに残る気持ちが何であれ、もうさっさと終わらせてしまいたい。静かに瞼を閉じたら、生から逃げられたのならいいのに。
自分の口先に宿る魂が他人の内に浸透していくのが恐ろしい。
誰だって被害者でありながら加害者で、加害者に見えて被害者だったり。真理なんてものが存在するなら犠牲なんて生まれることなかっただろうよ。
雨の音がうるさい夜と、心地よい夜がある。
内で葛藤し合うものが暴れてに暴れて外に溢れ出る。
目の下に隈を作って、顔を蒼白にした。
そうしていくうちに得られるものも何もないのに。
やることはあるのに。
有意義なことをしたいと思いつつも有意義だなんてそもそも存在しない。
歯茎の色を気にしているうちに歯の色は見えなくなってたみたい。
倦怠感にも憎しみにも虚しさにも苛立ちにもよく似た疲労と眠気。
おやすみなさい。
4/30/2025, 3:31:41 PM