露酒

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奇跡をもう一度

朝、目が覚めると、太陽の光が私の目に刺さる
眩しくってたまらないけど、それが朝の良さだと思う
ベッドから降りて洗面台に向かい、支度をして部屋から出る。
そのまま街へ出ていく。相変わらず商店街は賑わっていて騒がしい
お気に入りの店に入り、商品を眺める
ポーション、ポーションの材料、杖、魔法動物…
やっぱりここの店は品揃えがいいな


この世界は魔法が当たり前だ。
何故か?分からない。私以外の人間はね
私は知っている。

それは、1人の魔女が奇跡を起こしたから。

人類で初めて魔法に成功した彼女は、魔法が当たり前の世界にした。
自分だけが特別なのは嫌だったんじゃないかと私は思っている。
私はその魔女の子孫だ
なぜ記憶にあるのかは分からないが、謎の遺伝というやつだろう。魔法があるのだから不自然では無い

私は研究をしている
魔法を消す奇跡を起こす研究

何故そんなことをするのか?

魔法があったって無くたって、根本は変わらないから
世界から戦争は無くならないし、人間がいる限り問題は解決しないから。

なら、物騒な魔法は消すに越したことはないでしょ?


奇跡をもう一度起こすために、私は机に向かった

10/2/2024, 11:36:09 AM