『透明』
淀んだ霧雨が窓をつき
庭の水面はゆらぎざわめく
霞に沈んで彷徨っては
つまずきころんで泣いている
遠く離れた静寂の中
何かを忘れて泣いている
弛んだ空気に噎せ返っては
鈍色の孤独が邪魔している
透明なたったひとつの欠片が
冷たい頬から零れぬよう
錆びた思い出を忘れぬよう
涙を堪えて笑っている
3/13/2025, 10:40:19 AM
『透明』
淀んだ霧雨が窓をつき
庭の水面はゆらぎざわめく
霞に沈んで彷徨っては
つまずきころんで泣いている
遠く離れた静寂の中
何かを忘れて泣いている
弛んだ空気に噎せ返っては
鈍色の孤独が邪魔している
透明なたったひとつの欠片が
冷たい頬から零れぬよう
錆びた思い出を忘れぬよう
涙を堪えて笑っている
3/13/2025, 10:40:19 AM