虚書/Kyokaki

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【テーマ:七夕】

 七夕の由縁となる織姫と彦星の話を知っているかい?まあ、知っているか否かという話であれば殆どが知っているだろう。
 簡単に言ってしまえば神が着るような凄い服か布を作る女(織姫)にふさわしい婿を探すと、川辺(天の川)に牛の世話をして真面目に働いてる男(彦星)が居て、付き合わせたら遊んでばかり、なので別れさせたら働かずという風に悩みの種となってしまったものの、真面目に仕事をすれば一年に一度会えることにすると、これまで以上に真面目に仕事をやるようになった…というものだ。
 君らはそんな逢引中やもしれん織姫彦星が今日邂逅した天の川は見れたかな。残念ながら私は相も変わらず星が幾つか瞬くか、若しくは一つも輝いていない地域だからね。いつの日か空いっぱいに広がる星や天の川を見てみたいものだ。

 さて、今日…正確に言うなら昨日かな。七夕らしいことはできた人はいるかな。私は残念ながらそんなこともなく夏休みに向けて少々変わった予定で一日が終わったよ。
 例えば短冊。短冊に願い事を書いて笹に飾ること。やった人はいるだろうか。私はこの文を書こうとして初めて七夕だったと気づいたくらい季節感がなかったね。
 短冊についての思い出となれば、中学校の頃のことが挙げられる。そのとき、生徒会だったかな。そのような感じの生徒たちが笹と短冊を用意してくれたことがある。当時の友人と“何書いた?”だ“秘密”などの会話をしたのも随分懐かしく感じるよ。

 七夕は行事の一つ。言い換えれば、己という物語に見出しをつけて紡げる話の一つだ。その物語は自分しか読まない自分だけの本。是非とも好きなように紡いでいくといい。

 今日は遅くなってすまないね。なにしろこのアプリを思い出したのは九時頃、そこから寝落ちして十二時頃、その後風呂から出てこれを書いている。できれば許してくれると嬉しい。なのでSSの練習も辞めておこうと思ったが、折角七夕というテーマなのだから書いてしまおうか。

《追記》
寝てる間にハートめっちゃ増えてるΣ(º ロ º๑)
僕のを楽しみにしてくれてると思うとモチベ⤴️⤴️なんですわぁ
こんな駄文を心待ちにしてくださってありがとうございます(>᎑<`๑)♡

『以下練習用SS』

 今までの夜空や星空とは何だったのだろうか。そう思わされるほど紺色が見えない空を見上げる。
 今日は七夕だ。しかしどうせ一人寂しく仕事をして帰って何もせずに寝るのだ。ならばいっそのこと、と思って休みをとって天の川を見に来たのだ。同じような考えなのか、周りには同じように空を見上げている人々が点在している。
 なかなかな田舎の方にあると言っていた友人の地元に来てよかった。家族連れの二組もこの広大な草原ではあまり騒がしくないように感じる。むしろ適度に聞こえる笑い声が風情をより増幅させているように思えた。

 ふと考える。自分の踏みしめている地球も、あの天の川のうちの一つの星から見れば同じようなものではないか、と。そんなちっぽけな星のちっぽけな人間を気にする人物なぞ、殆ど居ないのではないか、と。
「ふふ。」
 そう考えると気が楽になった。そうだ、元々地球もちっぽけな星なのだから、そこに生きる生物もちっぽけなものなのだ。だから細かいことを気にする必要はないのだ。
「よし。」
 明日は既に休み。少しゆっくりしてから帰って、明後日からまた仕事を頑張ろう。
 たまにはこういうご褒美も良いものだ、そう思って今の気分とは真逆なコーヒーをすすった。

7/7/2023, 4:14:54 PM