霧夜

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暖かいこたつの中で、ぬくぬく温まりながら。

オレンジ色の皮を、むきむきと剥く。

そして美味しそうな実を、パクッと口に入れ。

もぐもぐと噛むと、口の中でジュワッと果汁が広がりとっても美味しい。

今年一年の終わりも、めていくのだった。

---二作目---

新年を迎えるまで、数日を切った
俺と藍登は、呑気にもこたつの中で一緒にみかんを頬張っていた。

「みかん美味いな」
「そうだな...いやそれにしても十個近くあったみかんが無くなるのは食べ過ぎだろ」
「まぁ美味いからな、仕方ない仕方ない」
「いいのかそれで」
「いいのいいの、美味しい物をその時に食べて何が悪い」
「...確かにそうだな」
「だろだろ♪まだあるから食べよーぜ♪」

こんな些細な時間さえも、幸せと感じてしまう。
本当に不思議だ。

「あ、そう言えば、新年の料理とかどうするよ。おせちは作るんだろ?」
「そうだな、あと年越し蕎麦も食べたいな」
「いいなそれ。じゃ明日買い物行くか」
「そうだな、じゃあ今のうちに買い物リスト作るか」
「あぁ♪」

そんな楽しい会話をしながら、みかんを頬張るのだった。


#みかん
164作目

12/29/2023, 11:31:37 AM