窓の外、片腕を上げた君がピョンピョンと飛び跳ねていた。
どこからか仕入れた情報を元に、毎度、奇行とも言えるようなことをする君。
今回は比較的マトモなことをしている。
梅雨時の窓拭き。
程よい湿気と暑さがガラスの表面に付着した汚れを落としやすくする。
冬場のように急速に乾燥しないから、しっかりと乾拭きが出来る。
鳥が激突してしまうくらい、ツルツルピカピカになる筈だ。
その前に君が力尽きなければ。
窓の外、汗だくになりながら窓拭きをする君の為。
グラスに注いだキンキンのレモネードとゴマ煎餅を手に、窓辺へ寄る。
テーマ「窓越しに見えるのは」
7/2/2023, 4:41:01 AM