「人間ってね、愚かだよね。」
彼女は光のない目でそう言う。
「まぁそうだな。間違いではない。愚かであるから、様々な問題が起きてるもんな。で、いきなりそんなことを言い出してどうしたんだ?」
「だから、一人で居たい。」
彼女がそう言った途端辺りの温度が数度下がった気がした。
「…僕がいるのも駄目?僕人間じゃないよ?」
「人間じゃなかろうが、意思疎通できるものと一緒にいたくない。どうせ争いとか起きるし。面倒くさい。」
「あー………まぁね。」
彼女は効率を重視する。
何を言っても無駄だと悟り部屋を出ていった。
8/1/2024, 3:39:48 AM