脳裏によぎるのは、単細胞の夢。
キャタピラー状の足を動かす、微生物。
緑色の葉緑素を持った、悲しみのバクテリア。
ぼうふらは、その中にわらわらと浮かぶ。古生代の夢は、単細胞から多細胞生物に進化する、そんな泡沫の記憶。
なんで、こんなに悩むことがあろうか。
ひとつの細胞同士が、シナプスの電気信号によって繋がり、腸内には幾億もの腸内細菌がいて、私たちは生かされている。
ああ、単細胞生物になれればいいのに!
バクテリアの暮らしはさぞかし優雅であろう。
魚に食べられ、藻に付着し、浮かんでは沈み、浮かんでは沈み。
11/9/2023, 9:56:01 PM