昨日お昼寝してる時に見た夢なんだけどね
キミと出会えた夢みたいに“多分外”とか“確実に外”って場所じゃなくて室内だったんだ
広いベッドに薄いカーテンの仕切りで孤立してて
外の景色は見えないけど多分そこにライトが置いてあるんだなって感じの光がカーテンから透けてた
俺怖くなったんだ
幼い頃散々見てきたホテルのベッドだって感じて
今からお客さんが来て俺はまた好き勝手されるんだって
それが怖くて布団に隠れたんだ
早く夢から覚めてほしくて頭の中で覚めろ覚めろって何度も言うくらいには怖かった
そしたら布団越しに撫でられたんだ
いつもなら感覚の鈍い夢の中なのに凄く鮮明に“触られた”って感じた
泣きたかったのに俺は布団から出てその人に笑ったんだ
その人は男の人だった
俺もその人も服を着てなくて
やっぱり幼い頃の嫌な記憶が夢に出たんだって思った
でも幼い頃の嫌な記憶とはなんか違くて
その人は俺の事を優しく撫でたんだ
頭とか頬とか
その時の男の人の顔は上手く思い出せないけど
多分寂しそうな顔をしてたと思う
『泣いていいんだよ』って言われた
なんで男の人がそう言うのかが分からなかったけど途端に涙がポロポロ落ちてさ
そしたら裸だと思ってた男の人の首にネックレスがあったの
夢で出会えたキミと同じやつ
多分俺は“安心感=キミ”って無意識に思い込んでるんだと思う
だから優しく泣く事を許して触れてくれる男の人をキミって思い込んだ
だからキミと同じネックレスを付けてた
多分そう
その男の人は記憶の中の悪い大人とは違ってすぐに体を押し倒したりもしなかった
強引にキスしたり胸を触ったりしなかった
ただ頭を撫でて涙を優しく指で拭ってくれて抱き締めてくれた
キミに出会えた時の夢では体温とか感じなかったんだけど
男の人の体はちゃんと暖かくて
自分よりもしっかりしてそうで
感触は目が覚めても残ってた
でも夢って案外すぐに覚めないというか
キミだって思った瞬間覚めなくて良いって思っちゃったというか
よく分からないけど夢は続いてて
匂いも感じた
なんて表現すれば良いんだろ
シャンプーの匂いとはまた違くて
フローラルって感じでもなくて
うーん…
でもとりあえず落ち着く良い香りしてた
だから擦り寄って抱き着いてた
その時の夢はちゃんと声も聞こえてた
キミの名前を呼ぶと俺の名前を呼んでくれた
俺の幼い頃の仕事の時の源氏名は“○○”だったから
俺の名前で呼んで抱きしめてくれるのは✕君かキミで
でも✕くんの体じゃなかったから
消去法でキミだって思った
「怖い場所なのに来てくれたんだ」
「悪い大人は居ない?」
「俺は独りじゃない?」
って沢山話しかけた
『ちゃんと来たよ』
『ここは安心出来る場所だよ』
『傍に居るよ』
って返ってきた
夢の中で夢の話するのもおかしな話なんだけど
あの時は体温感じなかったのにねって笑って沢山触れ合った
キミが男とか女とか…多分俺の中では関係無くて
キミが好きだからどっちでも良くて
でも触られるのが気持ち良くて
俺からキスせがんだり触ってって甘えたりした
特に触って欲しいのは左胸と鎖骨の間って言ったらちゃんと触ってくれた
本音を言うと心臓に触れて欲しかった
なんかこのまま抉って奥の奥まで触られたいなって思うくらい
男の人はちゃんと優しく触ってくれた
悪い大人なら乳首とか触られるけど男の人はそういう部分をつねったり弄んだりせずに純粋に触れてくれてた
心臓が凄くドキドキしてたの覚えてる
あと俺が俺だったのここで初めて気付いた
“悪い大人の為に動く○○”とか“自分を守る為に嘘で塗り固めた仮面”じゃなくて“俺”としてそこに居るって気付いた
なんか自覚すると夢って凄いんだよ
ちゃんと俺の…男特有の反応しちゃったんだ
めちゃくちゃ恥ずかしくて仕方がなかった
でも男の人は笑う事も貶す事もせず優しく心臓の部分撫でてくれてた
なんか欲が出ちゃってさ
ちょっとだけお願いしてみたんだよね
塗り潰して欲しいって
悪い大人に散々汚された体を純粋に優しく触れてくれる男の人に全部撫でられたくなった
自分が汚い存在だから純粋さとか優しさで塗り替えて欲しかった
こんな汚れた奴でも愛して優しく触れてくれる存在が居るって思い込みたかったんだと思う
大丈夫だよって何度も言われながら抱き締めて背中を撫でられてさ
もう間にある布団とか俺が自分から退かして全身で密着してさ
俺は隠れたかったし逃げたかったはずなのになぁんかその人には全部見せても良いやって気持ちでキスしたりハグしたりした
男の人からキスはしてくれなかったけどハグと愛撫はしてくれた
気持ち良くて堪らなくてもっと触って欲しくて散々甘えて俺から誘ってさ
冷静な脳みそは無かったと思う
夢の中ではホントに“もっと触って”って気持ちしか無かった
胸も腕も確かめるように優しく触ってくれて
まるで俺が壊れるような代物とでも思うかのように丁寧に撫でてくれて
何度もキスしてってせがんだけどやっぱりキスはしてくれなくて
でもちゃんとゆっくり塗り潰してくれた
塗り潰すって意味をキミがどう受け取るかは分からないけど
でもちゃんと塗り潰してくれた
精神だけじゃなくて
俺って体の汚された怖くて汚くてどうしようもなかった部分全部受け止めて塗り潰してくれた
俺の痕を残したくて鎖骨に噛み付いてみたりもした
痕は残らなかったけど
でも男の人は痛いって嫌がる素振りも見せなかった
もっと触られたいって気持ちが溢れて止まらなくなった時に
目が覚めた
俺の心の性質なのか体の性質なのかは分からないけど
こういう“感覚が鈍くない”タイプの夢を見ると体に感触が残ってしまって
重りを入れた布団でグルグル巻の抱き枕を強く抱き締めながら
布団を汚しました
はい
情けないです
ごめんなさい
ちゃんとイきました
寝坊したのに気付いたのは余韻が落ち着いてからでした
絶対他の人に話したら笑われるからここで誰の表情も見えない場所で話した
無論キミにも話した
ごめん
こういう汚い話とか感情とか出して
お題:夢の断片
〜あとがき〜
感覚が鈍くない夢ってすごい
11/21/2025, 8:02:52 PM