小さな命
部屋でテレビを見ていると
飼い猫がやってきた
無駄に寄り道せずに
まっすぐ私の膝に乗っかってきた
そしてすぐさま目を瞑る
5分と経たないうちに
寝息をかき始めた
番組がちょうどCMを挟んだところだったため
私は猫に目を向けた
小さな体の割には毛が多く
子猫特有のくりくりとした目を持っていた
口からはしまい忘れた舌がちょこんと出ている
それにほんのりと暖かい
なんとも可愛らしい生命体だ
私は今のところ独身で
将来も子を持つ気はない
だから命を預かることなんてないと思ってた
だけど、
それはヒトだけじゃない
動物もまた命なのだ
今も私の膝の上で
ひとつの命が輝いている
そのことを実感させるかのように
子猫は寝息をかいていた
2/24/2024, 10:25:30 AM