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「これからもずっと一緒にいたいのに」ファンタジー(お題:1000年先も)フィクション 2枚目
このよく分からない世界が怖い。みんな、なんで戦えるの。

「早く逃げて!!!」
そんな叫び声が聞こえ私は、我に返った。
違う、戦わないと生きれない。だから戦うんだ。
今日は、長期戦になるな、、と感じた。だから私は一旦基地に戻った。

ん?誰か話してる…。私は隠れた。
「隊長、今回久しぶりに長期戦になりそうです。」
「…そうか。」
隊長と…誰だ?
「魔術師にも限りがあります。早めの判断が必要だと、」
「分かっておる…。では、弱いやつ、強いやつを交互に出して行け。」
「はっ。」

…交互に出してももっと長続きするんじゃないの?相手だってきっと同じ作戦よ、、

「ん…?誰あなた。」
やばい。と緊張が走った。
「光術師の弟子2番の…」
「あれ?あなたさっきど真ん中でぼーっとしてた…人?」
「あ、助けてくれた人ですか…?」
「なーんだ!てっきりスバイかと思った〜!」
すっごい明るい人だ。素敵だな
「あの、さっきは、ありがとうございました!」
「ううんいいの。ていうか、あなたの師匠は?」
「分かりません。きっとまだどこかで戦ってます。」
「でも、他のところみんな途中報告に来てるけど、光術師、岩術師だけ来てないの。もしかしたら、」
「大丈夫…だと、」
「…。そうよね。ならあなた今だけ私のところに来ない?」
「へっ?」
「私魔術師の師匠やらせてもらってるけどみんなもうだめだから、、良ければって感じ」
「ぜ、是非!!」
師匠を裏切るような形には、なってしまったけどこれが正解だと思う。
こんな世界で一人で生きるなんて無理だから。苦しいけど。


そこから私は、この人のところに付いた。
苦しい戦いが続いた。何度も危ない目にあった。
もう少しで終戦…という所で思いがけないことが起こった。

「師匠!!!師匠!!!」
私は泣きそうになった。
「あ、、私…?もうだめなのかな。」
やだ。そんなの辛いよ。
「だめです…よ!置いてかないで、、」
震える声で訴えた
「…仕方ない。私は自分の役割を終えた。」
何言ってんの、、何諦めてんの、、
「やだ!やだ!!!!」
「…。ありがとう。」
なんで…心が潰された。

もし、こんな世界じゃなければ、、私は、もっとこの人と一緒に生きられたのかな。
辛いよそんなこと。この世界が憎い。そんなことを思うことしか出来なかった。
「ねぇ、また来世でも会えるのかな、」
ぽつりと呟いた。
師匠は、優しく微笑んで
「もちろん。迎えに行くからお前は自分のやるべきことやってきてからこっちに来い」
「また、幸せな時に、この世界に生まれようよ。1000年後に、」

大丈夫、来世では師匠と一緒にいるんだ。
来世、、1000年後は、幸せに生きて師匠と生きれますように。

それだけを願って私は戦い続けた。

2/3/2023, 12:52:52 PM