西の護符屋

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君の声は明るくて優しかった。
(どんなに疲れていても関係なかった。)
君の姿は私の理想だった。
(伸びた背筋、口角の上がった表情、前を見据える瞳)
君となら、自分を変えられると思った。

「そう、君とならと思ったんだけどなぁ。」

 運動系アプリのアップデート通知を見てしばし自己嫌悪に陥る。私好みのキャラクターが一緒に運動してくれるそれを買った時は確かまだ寒かったはずだ。

 君に最後に会った日は一体いつだっただろうか。
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お久しぶりですねの嫌味くらいは、言っても良いのよ。

6/26/2024, 2:03:52 PM