仲間だった。
仲間だと思っていた。
ちょっとヘマをやらかしただけなのに、彼らは俺を許さなかった。
口々に俺を糾弾し、ケジメをつけろとナイフをよこしてきた。
これで命を捨てろということだろう。
だが、こんなことで人生終わらせたくねえ。
だから逆に彼らの人生を終わらせてやった。
辺り一面に広がっていく赤と、その上に横たわる肉の塊たち。
俺の手も心ももう汚れきっているから今更何も思うことはない。
まあでも……仲間だった奴を手にかけたのはこれが初めてだな。
願わくば次が来ないことを祈っておこうかね。
12/10/2024, 1:15:16 PM