récit

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ある日、親友であるグーフォは「透明な花を探しに行く」と言い残し、そのまま姿を消してしまった。

そのあとしばらく、グーフォの恋人のソフィーは泣いてばかりいた。

ある晩、僕は彼の夢を見た。

夢の中で、グーフォは冷たい白い空気の彼方に立っていた。そこはまるで時が止まっているようだった。
彼は僕に言う。
「ソフィーにこれを渡してほしい。これは永遠の花束なんだ」
そう言って、甘い香りの花束を僕に手渡した。

途端に花束と彼は次第に薄れていき、煙のように消え去った。

息苦しさに目を覚ました僕は、喉の渇きを癒そうとキッチンに向かった。

そこで目にしたのは、キッチンテーブルの上に置かれた甘く香る形のない花束。
不思議な話だ。

もしかしたらグーフォは時の概念を超えた世界に行ってしまったのかもしれない。

翌日、僕はソフィーに会って透明な花束を渡した。

彼女は彼からのメッセージを受け取ったようだった。

「永遠の花束」

2/5/2025, 2:50:48 AM