はあ?
お前みたいなやつ好きになるわけないじゃん。
早く消えろ。
これが私の初恋の終わり方。
ずっと好きにさせるために頑張ってきた。
そんなのも無駄なんだって思うと苦しい。
苦しいよ。
君が好きだから毎日を生きてきた。
君が私をいらないと言うなら
私は明日目覚める理由などない。
依存と呼べるほどに好きなひと
あなたは私がいらないんだね。
あなたは私の告白など見向きもせず
この屋上から立ち去ろうとしている。
そんなの嫌。
別れ際の最後の一押しのように、彼の手を捕まえる。
彼は私の手を振り払おうとする。
離さない。
怒りと悲しみと無気力な気持ちが混ざって、もうどうでもいい。
気持ち悪いほど満面の笑みを浮かべる。
屋上の端へと彼を引っ張る私を見つめる彼の顔は、みたことのないほど引き攣っている。
「お前どこからこんな力が」
彼は叫ぶ。
まあそうだよね。
私はヴァンパイア。
恋に飢えた私を傷つけたあなたは、もう私と離れられないね。
ずーっと一緒だよ。
真っ白な腕で彼を抱きしめながら私は屋上の端を蹴り
共に宙に舞った
9/29/2024, 4:27:55 AM