問い掛ける
時はなく、救いもない
静謐だけが横たわる、忘れられた片隅で
やがて辿り着くセピアの回廊
枯れた木々は罅のように
脳溝をなぞり、蝕み、腐らせていく
いつから此処に
何故、私は
いつまで惚けるのか
分からない、分からない、分からない
閉じ籠る
望まれない選択を否定しないで
放っておいてくれないか
窓越しの鳥のように、私は相容れないモノ
蓋をして、鍵を掛けて、塗り潰して
お願いだから、ねえ、私を見ないで
問い掛けて
塞いだ手に重ねる熱を、微笑みを
許してはならない
迎えてはいけない
待ってなどいない
本当だから、どうか、どうか、揺り起こさないで
(question)
3/5/2025, 1:50:26 PM