何気ないふり。
青い瞳の来客編11
7時になり雨が降ってきた。
倉庫にはしごを立て掛けているのは不自然なので、僕は2連はしごを撤収した。
そのまま何気ないふりをして仕事を終えて部屋に帰った。
カ−テンを開けて窓から倉庫を見た。
昨日までトルコ猫は屋根の上をうろついていたな…。
今もその姿が見えるよ…。
フフフ、夜勤明けで寝ぼけているんだな……。
って、逃げてないんかい!!
あの野郎!なんではしごから降りないんだよ!!
僕はYouTubeで猫がはしごから前足からや後ろ足から1段、1段降りる姿を見た。
彼らは普通の猫である。
つまりやろうと思えば出来るのだ。
子猫は母猫に狩りなどの生きる術を3週間学ぶ。
その後は一人で生きて行かなければならない厳しい世界だ。
はしごの降り方なんて誰も教えてくれない。
僕から言わせれば、やる気と創意工夫がない。
トルコ猫に対して失望した。
このままでは解決しないと思ったので、倉庫の持ち主の自宅に訪問した。
そして、家主に屋根の上にトルコ猫がいて、救出しないと餓死してしまうと伝えた。
今まで書いていなかったが、倉庫と民家が繋がっており、その間に小さなベランダにドアがある。
そのドアを開けていればトルコ猫はそこから逃げて行くこともアドバイスした。
家主はトルコ猫の救出を約束してくれた。
だが、数日過ぎても動く気配はなかった。
僕は家主に対しても失望した。
23時29分。
僕が駐車場で仕事をしていた。
すると、トルコ猫が屋根の上からニャー、ニャーと鳴くようになった。
お腹空いてます!エサ下さい!とでも言っているのだろう。
前半の仕事を終えてからエサをあげるので1時45分ぐらいにあげるのだが、その時間には屋根から身を乗り出してホテルの自動ドアを見つめている…。
おい、おい、おい、腹減ってしょうがないんだから早くしてよ!って感じだろうな。
屋根の上でいつものように魚の切り身をあげた。
トルコ猫は僕がいなくなってから食べた。
僕では彼を救出できないので保健所に連絡しよう。
今日は金曜日だから月曜日の朝に連絡だ。
次回で最終回です。
餌やりはトルコ猫の命を救う為に行っております。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
3/31/2026, 9:47:38 AM