ねえ、もう1年経ったよ
朝日が昇る、ご来光とかおめでたい言い方もあるけど私にとっては単なる時間経過を知らせる単位でしかない。
寝て、起きて、寝て、また起きる。
ずっと帰ってこないあなただけを待っているの。
日の出とともに、どこかへ行ってしまった。なんかの歌で希望がどうのと歌うものがあるけどさ、初めから何もない私にはどれだけ明るくても常に影が差してばかりなんだよ。
天井から吊ってゆらゆらと揺れる蜘蛛の糸に無力感が湧いて、慈悲の欠片すら恐ろしい責苦の一部に変わって逃げられない。絶望と諦念はもはやセット売りされている。
浄化されずに残ったこの心はどうすればいいのでしょうか。
ずっと待っているのに変わらないのは、やはり私のせいなのでしょう。手を離さなければ、いや、そもそも届いていればこんな思いはしなかった。
すっかり冷え切って固くなった丸い頬を撫でる。
反射ばかりでその目に映るのが私かも分からない。
分かっていた、知っていた、その弱さは何度も私に見せてくれたあなたなりの誠実の証だったのだろう。
「寒かったねぇ」
雪なんてもうほとんど珍しいものだ。
自分には関係ないと、言えたならよかったのに。
「寂しいなあ、酷い人」
【題:日の出】
1/3/2026, 3:07:21 PM